【JALマイル 徹底解説】(その3)JALマイルを使った特典航空券の取り方

航空・空港

こんにちは、旅ウサギです。

はじめに

マイル旅行徹底解説も第三弾です。

今回はJALマイルを使った特典航空券の種類や取り方を解説していきます。自分なりのコツや裏技のようなものも書いていきたいと思うのでぜひ最後までご覧ください。

なおANAマイルについては異なる点も多いので多少の比較は入れますが具体的な方法については今回は省略させていただきます。

そもそもマイルを使って特典航空券を取るといっても国内線、国際線によって方法が異なります。

またこれからの説明の中にマイルという単語は二種類の意味で出てくるのですが、単にマイルと書いている場合は航空会社のポイントという意味合いで認識してください。

対してマイル(距離)と表記するものについては、距離の単位としてのマイルになります。

日本ではメートルが使用されていますが海外ではマイルという単位を使用しているため、特典航空券を取る際に使用される距離はマイル表記となることがあるためです。

JALマイルの価値はいくらなのか

まずマイルの面白い点として、1マイルの価値が1円でないことが挙げられます。

楽天ポイントやTポイント等は基本的に1ポイントが1円の場合が多いですが、マイルに関してはこの限りではありません。

ではいくらなのかというと、取る航空券によって変わってきますが大体1JALマイル=2円を基準に考えるといいです。使う際や貯める際に1マイルの価値が2円を超えるときはお得です。

それを下回る場合は別の方法や旅程を考えると大体間違いないと個人的に考えています。

座席の種類は1章で解説した通りですが基本的に上級クラスになる程1マイルの価値は高くなる傾向があることは覚えておきましょう。

ではいよいよ具体的な取り方の説明に行ってみましょう。

JALマイルで国内線特典航空券をとるには

JALマイルで国内線を取る方法はJAL便かジェットスター便で2つあります。それぞれ解説していきます。

ジェットスタージャパン特典航空券

JALとジェットスターが提携している関係で下記の国内線路線のジェットスター便を発券することができます。

国内線A区間

必要マイル出発地到着地
9,000マイル(4,500マイル)東京(成田)大阪(関西)

国内線B区間

必要マイル数出発地到着地
11,000マイル (5,500マイル)東京(成田)札幌(新千歳)
旭川
高松
松山
高知
福岡
長崎
熊本
大分
宮崎
鹿児島
沖縄(那覇)
宮古
大阪(関西)札幌(新千歳)
沖縄(那覇)
名古屋(中部)福岡
沖縄(那覇)

国際線

必要マイル数出発地到着地
21,000マイル(10,500マイル)東京(成田)
または
大阪(関西)
台北
香港
マニラ
東京(成田)上海
名古屋(中部)台北
マニラ

ジェットスターはLCCですが、特典航空券で予約すると20キロまでの荷物が無料で預けられのが嬉しいです。しかしラウンジ等のプライオリティ特典は使用できません。

同じ区間をJAL便でとると大体7000マイルからなのでややお得ではありますが、1マイルの価値としては元の航空券がLCCで安めということもあり微妙になりがちです。運賃が上がっている直前で航空券が必要になった場合など専用ですね…

また発券する際は、LCCですので欠航や遅延のリスクがある点も考慮して予約しましょう。

JAL国内線特典航空券

JALマイルでJALの国内線を発券する方法です。特典航空券の搭乗ではマイルやFOPはたまりませんので注意してください。

必要マイルの次のとおりです。

Aゾーン

Bゾーン

Cゾーン

Dゾーン

Eゾーン

Fゾーン

Gゾーン

空きがあればクラスJやファーストクラスもとることもできます。

JALでは現在、特典航空券プラスという制度が導入されているため必要マイルが残席数によって変動します。

最低マイルで取れた場合は1マイル2円を上回ることもありますがプラス適用になると大体2円を下回るので有償で取った方がいいことも多いです。

そもそも基本マイル(最低マイル)での発券数は座席数が少ないため検索段階で4席とか入れると基本マイルでは出てこないことも多いです。1席で基本マイルが出てきたら2席、3席…と検索条件を変え、何席までなら基本マイルで予約できるのか調べていく検索の仕方を心がけましょう!

また特典航空券プラスの導入によって混雑具合によっては通常席よりクラスJの方が必要マイルが低いなんてこともあるので普通席が高い場合はクラスJを調べてみるのもありですね。

いよいよマイル発券の醍醐味でもある国際線区間です。

大きく分けて3つの取り方があるので、ここからはそれぞれメリット、デメリットに分けて解説していきます。

JAL国際線特典航空券をとるには

JAL国際線特典航空券はJAL便の仕様に限定されますが、国内線を含めた国際線区間を発券できる点が魅力的です。マイルやFOPはたまりません。

国内線同様プラス制度が導入されているので基本マイルで発券できれば、かなりお得に国際線に乗れちゃいます。

必要マイルについては、公式サイトより参照ください。

座席開放については360日前の午前0時からです。ただし、JGCプレミア、LMBダイヤモンド会員は361日前の午後10時からと少しはやくなります。

ここからは国際線特典航空券のメリット・デメリットをそれぞれ開設していきます。

メリット1: 国内線区間が無料でついてくる

地方にお住みの方は国内線区間が無料で発券できます。

例えば熊本住みの人がニューヨークに行く場合、熊本→東京→ニューヨークという旅程になりますが熊本―東京間の往復区間は無料です。ただし東京住みの人も復路で東京から札幌などで発券してついでに国内線旅行をすることも可能です。

しかし、東京での乗り換えは24時間以内にする必要があるためあまり現実的ではないです。せっかく海外に行くんですから現地をめいいっぱい楽しむ方ことをオススメします。

例外的に万が一国際線が遅延するリスクなどを考えて早めに帰国したい方は、ついでに国内旅行をするのもありかもしれませんね。

メリット2: 片道発券可能

ANAをはじめとする多くの航空会社では特典航空券は往復でないと発券できないという制約を設けている航空会社も多いですがJALでは片道での発券が可能です。

人気路線などでは特典航空券の予約と同時に争奪戦になることもしばしばなので、復路の開放日まで待たずに争奪戦に参加できるというメリットがあります。

またヨーロッパなどではプラス制度の導入によって「往路はパリ便を抑えたけど復路のパリ便は必要マイル数が高い…けどフランクフルト便なら基本マイルで取れる。」といったパターンがたまにあります。

こんな時は復路をフランクフルト発で発券しパリからフランクフルトまで現地移動をするという方法が取れます。ヨーロッパは鉄道やLCCも発達しているので欧州内の移動は格安でできるパターンも多いです。(※現地移動をする際は日程に余裕を持ったプランにしましょう。)

メリット3: 360日前に必ず解放される

当たり前と思う方も多いと思いますが、残りの2つの発券方法では航空会社が急に座席解放をやめたり、繁忙期は解放しないなんてパターンもあります。

争奪戦にはなりますが年末年始のハワイ便なども取れる可能性があるという点では平等にチャンスがある発券方法と言えますね。(ダイヤモンド、JGCプレミアの優遇があります。)

メリット4: 当日アップグレード可能

当日、空港で上級座席に空きがあればアップグレードを申し込めます。

必要マイルは以下から確認できます。

ちなみにですが、エコノミー→ビジネスとプレミアムエコノミー→ビジネスのアップグレードは同じマイル数なのでプレミアムエコノミーに興味がなくビジネス狙いなら最初からエコノミーを取った方が必要マイルは少なくなります。

また、ファーストクラスへはビジネスクラスからしかアップグレードができません。

当日アップグレードの必要マイルについてはこちらから

https://www.jal.co.jp/jp/ja/jalmile/use/jal/upgrade/miles.html

デメリット1: 燃油サーチャージが別途必要

必要マイルとは別に燃油サーチャージや空港使用税が別途必要です。

空港使用税は他の航空会社でも必要ですが、カタール航空やアメリカン航空等の一部航空会社ではサーチャージを免除しているエアラインもあります。

たかがサーチャージと思うかもしれませんが原油高の今で(2023年12月)ハワイ片道で5万円近くサーチャージがかかります。せっかくマイルで発券できたとしても往復10万もサーチャージで払ったら大した恩恵は感じられません…

デメリット2: 予約変更不可

特典航空券のメリットの1つがキャンセルが気軽にできる点です。(JALでは一冊あたり3300円)

しかし、時間や日時の変更といった予約変更は一度キャンセルして取り直す必要があります。当然、必要マイルが爆増しているパターンが多いので現実的に予約変更は難しいと思った方がいいでしょう。

デメリット3: 繁忙期のリゾート路線は、通常会員では予約困難

これは主にはハワイ便などで当てはまる事象です。

一般会員よりJMBダイヤモンド、JGCプレミアの会員は2時間早く予約が解放されます。

このため繁忙期のハワイ路線などのリゾート路線ではそもそも争奪戦に参加すらできない場合が多いです。

ちなみにマイルを使った特典航空券は本人、配偶者、二親等内の親族に使用できるのでダイヤモンドメンバー等はそれらの人の分をまとめて発行することもできます。

提携会社特典航空券をとるには

ワンワールド加盟会社及びJALが個別に提携している各エアラインの発券ができます。発券できる航空会社は次のとおりです。

必要マイルはマイル(距離)によって異なりますので詳しくは以下を参照ください。

旅ウサギ
旅ウサギ

マイル(距離)は以下から確認できるので日強いマイルを調べながら空席を調べましょう。

JALマイレージバンク - 距離制特典区間マイル計算機

次に、提携会社特典航空券メリットデメリットをそれぞれ説明していきます。

メリット1: ワンワールド加盟航空会社以外のエアラインも利用可能

ハワイアン航空やエミレーツ航空などワンワールド航空会社以外もJALが提携している航空会社であれば発券できます。特にハワイアン航空は地方空港から就航していることも多いので狙い目です。

メリット2: 海外発券を使うと繁忙期でも空席を容易に見つけることが可能

 JAL便は日本と海外各都市を結ぶ便しかありませんが、他のエアラインでは東アジア各国とそれぞれのハブ空港を結んでいます。

そこでできる方法としては仁川発の往復を予約し、仁川までは別切りの航空券で行く(LCC等)で行くという方法が使えます。

おすすめは仁川、香港です。仁川は日本の各地からLCCが飛んでいるので繁忙期でも価格が高騰しにくい傾向があります。香港もLCCが飛んでいるのに加えワンワールド加盟航空会社であるキャセイパシフィックのハブ空港なので世界中の都市へ直行便があります。

メリット3: 燃油サーチャージが格安orかからない航空会社が選択可能

JALの特典航空券でのデメリットの1つに燃油サーチャージがありましたがこれは各エアラインで同時に設定しています。そのため選ぶエアラインによって値段もさまざまであり、中東系などではサーチャージがかからない場合もあります。同じ目的地でも10万円近く諸税が変わる場合があるのでサーチャージが安い航空会社を積極的に選びましょう。

また同じ航空会社でも仁川発着路線ではサーチャージがかからないのに東京発着の場合はサーチャージがかかる場合もあります。(フィンエアー等)

オススメはカタール航空です。反対にブリティッシュエアウェイズはサーチャージや諸税が高いです。

デメリット1: 空席を見つけるのが困難

JAL特典航空券では空席カレンダーがありましたが、提携特典航空券では空席カレンダーがありません。そのため空きがあるかは地道に検索していくしかないです。特典航空券の検索ページでは戻るボタンが使えないので検索画面のURLをコピーして結果を見たらペーストで戻ると少しは楽です。

また、『かぴばら機長@提携航空会社の歩き方』さんがご自身のサイトでワンワールド系各社の空き状況を調べて掲載してくれているのでリアルタイムとはいきませんが、空席状況を調べる際に重宝します。JALマイラーからしたらすごく重宝する情報なのでぜひ一度ご覧になってみてください。

サイトはこちらから

JALマイレージバンク - 距離制特典区間マイル計算機

かぴぱら機長のXはこちら

リアルタイムで検索したい人はブリティッシュエアウェイズやカンタス航空のアカウントを作り検索するという方法もありますが、個人的には上記の個人ブログの方が見やすいと思ってますので詳細は省略します。

デメリット2: 特典航空券の解放日がエアラインによって異なる

各エアラインによって解放日が異なります。

またエコノミーとビジネスクラスで解放日が違ったりするので注意が必要です。時期によっては解放されなかったり、解放日が変更になることも多いので情報のアップデートはしっかりしていきましょう。

現状を書いてもいいのですが上記のかぴばら機長さんのブログでまとめてくれており、その劣化版にしかならないのでURLを貼っておきます。以下からご参照ください。

予約に役立つ10の情報
JMB提携航空会社で特典航空券を予約しようと思ったときに多くの人が戸惑ったり、迷ったりするポイントに役立つ10の情報です。 まずはここに出てる記事を一通り読めばスムーズにストレスなく、予約が取れます。 どこに飛ぼうか悩んだら ①提携航空会社

ワンワールド特典航空券をとるには

これは、ワンワールド加盟エアラインを自由に組み合わせて発券する方法です。

ストップオーバー(24時間を超える降機)も7回することができ、周遊のような旅行が楽しめます。ただしヨーロッパ内では3回までなど細かなルールもあるので注意しましょう。マイル(距離)別必要マイルは次のとおりです。

詳細はこちらから確認ください。

ワンワールド特典航空券(ご利用条件) - JALマイレージバンク

メリットデメリットは次のとおりです。

メリット1: 複数の航空会社を組み合わせて発券可能

色々な航空会社を使って発券できるので選択肢が広がります。世界一周のような発券も可能です。

東京発の場合を例えとすると、、

  • 東京→(カタール航空)→ドーハ
  • ドーハ→(ブリティッシュエアウェイズ)→ロンドン
  • ロンドン→(ブリティッシュエアウェイズ)→ローマ
  • ローマ→(フィンエアー)→ニューヨーク
  • ニューヨーク→(JAL)→東京

みたいな柔軟な取り方ができます。

東京発着でなければ出発地を仁川にするなどして例えばその次の旅程を東京の後にくっつける等もできますが、繁忙期は開放と同時に予約することが望ましいので繁忙期以外で次の旅行の予定が決まっている場合は使ってみてください。

メリット2 : 海外発券可能

提携航空会社と同様ですので省略します。

メリット3: 地上移動可能

欧州内では3回しかストップオーバーできないといったルールのためワンワールドのハブ空港がないエリアでは周遊が難しくなります。

そんな時は地上移動を考えましょう。ヨーロッパ内は鉄道が発着しているので日本からフランクフルトに到着後ローマに行きたい場合、特典を使うと、ワンワールド加盟会社であるロンドン、ヘルシンキ、マドリードなどを経由することになるので2区間分の枠を使用してしまいます。

そんな時は特典で1区間目で「日本→フランクフルト」、2区間目で「ローマ→ロンドン→日本」といった予約をとり、鉄道で別切りで「フランクフルト→ローマ」を予約して移動しましょう。

区間の節約ができマイル(距離)も短くできます。地上移動と言っていますが別切りでLCCや格安航空券を探して飛行機で移動することも可能です。もちろん乗り捨てレンタカーなどでもokです。

デメリット1: 提携航空会社発券と比べるとやや割高

提携航空会社特典航空券よりやや割高です。

ただ空席があり、ビジネスクラス以上で取ることができると有償で取るよりはほぼ間違いなくコスパは良くなるので積極的に活用していいと思います。

デメリット2 : 空席を探すのが大変&開放日が異なる

長距離路線の空席を探すのが結構大変です。

さまざまなエアラインを組み合わせるので、全ての路線で特典が開放されていて空席がある必要があります。

突然空席が出てきたりもするので根気よく探しましょう。

デメリット3 : 一番上のクラスでの必要マイルの発券が必要

1区間だけビジネスクラス、他の区間は全てエコノミークラスを利用するような発券でも全てビジネスクラスの発券に必要なマイルが請求されます。

ビジネス特典で予約する場合は、欧州内なんかだとビジネスクラスもエコノミークラスも大差なかったりするのでそこまで気にしなくてもいいですが、長距離は全てビジネスクラスを狙いたいところですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

特典航空券といっても種類もさまざまでルールも複雑なので一度に理解するのは難しいと思います。

実際に検索して慣れてくると自然とわかってくるのでとにかく触って検索してみましょう!

ついでにその地域ごとの観光地なんかも調べていくと次の旅行で役立つこと間違いなしです。検索するだけはタダなので妄想で旅程を考えるだけでも結構楽しいのでぜひチャレンジしてみてくださいね!

それでは良い旅を!

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