【JALマイル徹底解説】(その1) JAL?ANA?現在の航空業界の勢力図

航空・空港

こんにちは旅ウサギです。

旅ウサギ
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先日、JGC特典変更の記事(以下URL参照)を書いたのですが、その内容を知友人と話していたところ居合わせた別の友人が「専門用語が多すぎて意味がわからない」と言っていました。

確かに当然のようにFOPだとか言っても普通は意味分かりませんよね…笑

 本サイトは現在、ホテルレビューや観光情報が中心ですが、昨今、旅行(特に海外)にコスパ良く行くためにはマイルの活用が不可欠なので初心者の方でも分かりやすいように私が普段航空券をとるときに意識していることなどをまとめてみようと思います。

 また、私はJALがメインですのでANA(スターアライアンス)の知識は不十分です。基本知識として全体を見ながらJAL及びワンワールドをメインで4部作に分けて簡潔に書くことを意識してみようと思います。最後までお付き合いしてもらえると嬉しいです。

  • 現在の航空業界について ←★本ページはここ
  • 有償でのチケットの取り方 
  • マイルを使った特典航空券の取り方
  • マイルのため方

三大フライアンスとLCC(ローコストキャリア)

世界には航空会社(エアライン)が多くありますがLCCを除くエアラインはアライアンスというチームのようなものを組んでいます。

1社1社が独立した大企業ですが、世界中を効率よく移動するために自社だけでネットワークを作るのは膨大な機材や設備が必要となり現実的にはかなり難しいです。

そこでエアライン同士で協力して乗客を目的地まで運ぼうというのが目的です。

各アライアンスと主な所属航空会社について、これから説明していきます。

※日本に就航しているエアラインは☆マークで記載しています。

ワンワールド(13社)

まずはワンワールド加盟航空会社についてです。地域別に表すと以下になります。

  • 北米:アラスカ航空、☆アメリカン航空
  • アジア:☆キャセイパシフィック航空(香港)、☆日本航空(日本)、☆マレーシア航空(マレーシア)、☆スリランカ航空(スリランカ)
  • ヨーロッパ:ブリティッシュエアウェイズ(イギリス)、フィンエアー(フィンランド)イベリア航空(スペイン)、S7(ロシア・現在加盟資格停止中)
  • オセアニア:☆カンタス航空(オーストラリア)、☆フィジーエアウェイズ(フィジー・ワンワールドコネクト)
  • 中東:☆カタール航空(カタール)、ロイヤルヨルダン航空(ヨルダン)、オマーン航空(オマーン・加盟予定)
  • アフリカ:ロイヤルエアーモロッコ(モロッコ)

ワンワールドに加盟が濃厚の航空会社

  • ☆ハワイアン航空:2023年12月にアラスカ航空がハワイアン航空を買収したため、今後加盟する確率大!
  • ☆スターラックス:台湾の新しい航空会社で台湾他社がそれぞれスターアライアンス、スカイチームに加盟しているため今後ワンワールドへの確率が高い。

スターアライアンス(26社)

次にスターアライアンスに加盟している航空会社について説明します。

  • 北米:エアカナダ(カナダ)、ユナイテッド航空
  • アジア:☆全日本空輸ANA(日本)、☆エアチャイナ(中国)、☆深圳航空(中国)、☆エバー航空(台湾)、☆アシアナ航空(韓国・大韓航空に買収されたため今後脱退予定)、☆シンガポール航空(シンガポール)、☆タイ航空(タイ)
  • ヨーロッパ:☆ルフトハンザドイツ航空(ドイツ)、☆オーストリア航空(オーストリア)、☆スカンジナビア航空(北欧三カ国・スカイチームへ移籍予定)、☆LOTポーランド航空(ポーランド)、その他
  • オセアニア:☆エアニュージーランド(ニュージーランド)
  • 中東:☆ターキッシュ航空(トルコ)
  • アフリカ:エチオピア航空(エチオピア)、南アフリカ航空(南アフリカ)

今後加盟するかも

  • アリタリア航空:国営化に伴いスカイチーム脱退済み、スターアライアンス加盟の可能性あり

スカイチーム(20社)

次にスカイチームに加盟している航空会社について説明します。

  • 北米:デルタ航空
  • 南米:アエロメヒコ(メキシコ)
  • アジア:☆中国東方航空(上海)、☆チャイナエアライン(中国)、☆ガルーダインドネシア航空(インドネシア)、☆ベトナム航空(ベトナム)、☆大韓航空(韓国)
  • ヨーロッパ:KLMオランダ航空(オランダ)、エールフランス(フランス)、アエロフロート航空(ロシア・加盟停止中)

エミレーツ航空やエティハド航空などのアライアンス非加盟航空会社

エミレーツ航空(ドバイ)やエティハド航空(アブダビ)等、大手エアラインにも関わらずアライアンスに加盟していないエアラインもあります。

アライアンス加盟各社が協力してネットワークを構築しているのに対して、これらのエアラインは自社でハブ空港を通じて世界中を結ぶネットワークがあるため他社と協力する必要が薄いのでしょう。

これらのエアラインの特徴としては保有機材の数で他社を圧倒し、ラウンジなども豪華な傾向があります。中東など財力にものを言わせることができるエアラインしかできない方法ですね笑

又、できたばかりの航空会社などはまだアライアンスに加盟していない場合があります。代表的なエアラインとしては台湾のスターラックス航空などでしょうか。まだ発足してから日が浅く、規模も大きくないためこれから参加するアライアンスを検討している段階です。

LCC

日本に就航しているLCCとして代表なものはジェットスター、ピーチ、セブパシフィック航空、ライオンエア等でしょうか。また欧州や北米内を結ぶ、ライアンエアー、イージージェット、サウスウエスト航空等もあります。

中にはバリューアライアンスというLCCのアライアンに加盟している場合もありますがそもそもLCCにマイレージや上級会員特典といった制度がないためあまり関係ありません。

LCCはとにかく安く移動するという点に特化しているため、空港でのサービスなどは期待できません。またLCCは基本的にポイントトゥポイント方式という考え方を採用している点も注目です。

航空業界の運輸システムの考え方の違いについて

航空業界の運輸方法として、「ハブアンドスポーク方式」と「ポイントトゥポイント方式」の2つの考え方があります。それぞれ紹介していきます。

ハブアンドスポーク方式

主に米系、LCC以外のエアラインが採用している方式です。ハブ空港(中心となる空港)を決め、大都市間を大型機で繋ぎそれ以降の目的地を小型機で繋ぐやり方です。大型機材でゆったり移動ができる反面、乗り換えが増えるというデメリットがあります。

ポイントトゥポイント方式

主にLCCや米系航空会社が採用している方式です。 ハブ空港をきめず目的地同士を直行便で結ぶ方式です。航空機の技術の進歩によって航続距離が増えたことにより可能となった方法です。今後はこちらが主流になると言われています。

どのアライアンスがおすすめ?

3大アライアンスを説明していきましたが、ではどのアライアンスがおすすめなのでしょうか。正直答えはなく、人それぞれというのが回答になるかと思います。どのアライアンスも一長一短があるので、それぞれまとめておきます。

ワンワールド

メリット  

・ワンワールドエメラルドというファーストクラスラウンジに入れる上級会制度がある。

・JALが加盟しているので国内はJAL海外はワンワールド各社に乗る方法でマイルやステータス用のポイントが貯められる。家族カード発行によって家族も上級会員になれる。

・世界でナンバーワンになったこともあるカタール航空が加盟しているので欧州の各都市へのアクセスが良い

デメリット

・三大アライアンスの中で加盟航空会社が最も少ない

・北米(ハワイを除く)に行く際はJALかアメリカン航空しか候補がない。更にアメリカン航空は米系航空会社の中でも日本路線が一番少ない。

スターアライアンス

メリット

・加盟エアラインの数が一番多い

ANAが加盟しているためマイルやステータスがアライアンス内で貯めたり利用することができる。家族カード発行によって家族も上級会員になれる。

・アシアナ航空、エアチャイナ、エバー航空など他社より価格が安い航空会社が多く、トータルの値段が安くなりやすい。

デメリット

・ファーストクラスラウンジには原則ステータスでは入れない

・特典航空券が往復でないと取れないため、特典航空券の発券難易度がやや高い

スカイチーム

メリット

・デルタ航空のクレジットカードを作ればJALやANAに比べて簡単に上級会員(ラウンジ等が使用できる)になれる。

・日本から北米に行く場合デルタ航空が最安値の場合が多い。

デメリット

・日本に加盟航空会社がないので国内線移動でマイルが貯められない。

さいごに

いかがでしょうか。

私はJALがメインなのでワンワールドを使うことが多いですが、正直どこも大きな差はないように感じます。

仮におすすめを選ぶとしたらJALかANAが加盟しているワンワールドかスターアライアンスを選ぶのが無難でしょう。お住まいの地域によってはJALよりもANAの方が便数が多いなどの違いもあるので最寄りの空港を調べてみるといいと思います。地方の方は国際線に乗るために東京に行って乗り換えることも多くなるため、東京と始発が早く、最終便が遅い時間がある航空会社を選ぶと旅行の自由度が増えますよ。

または別の考え方で、一番好きな国の航空会社が加盟しているアライアンスを選ぶのもありですね。

航空会社によっては、就航している空港でトランジット(乗換)をすることが多く、トランジット時間は半日など長くなる場合があります。そんな時、トランジットのついでに半日観光することもできちゃいます。

例えばフィンエアーではヘルシンキでトランジットをするのですが、半日もあれば空港近くのサウナに行き水風呂の代わりに湖に飛び込んでリフレッシュするなんてこともできます。もちろん都市部が近い場合はショッピングもありですね。

第1段は、ここまでです。続きをご覧ください。

・第2弾はこちらから。

・第3弾以降はこちらから。

・第4弾はこちらから。

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