【宿泊記】ENOWA YUFUIN滞在記【湯布院・ミシュラン2024 2つ星】

ホテルレビュー

こんにちは、旅ウサギです。

はじめに

2024年からグルメ格付けで有名なミシュランが日本国内のホテルの格付け発表を始めました。

有名どころでいうと1つ星にROKU KYOTO(京都)リッツカールトン東京(東京) 2つ星にアマン京都(京都)ハレクラニ沖縄(沖縄) 3つ星にアマネム(三重)フォーシーズンズ東京大手町(東京)と1つ星〜3つ星まで日本全国各地の錚々たるホテルがランクインしています。

2つ星以上は都市部中心ではありますが、地方ホテルもいくつかランクインされておりその一つが大分県由布市にあるENOWA YUFUINです。このホテルはできたばかりということもあり認知度は今ひとつですが、ボタニカルリトリートをテーマにした面白いホテルで九州のインバウンド候補地としてこれから有名になること間違いなしのホテルでした。

ぜひ最後までご覧ください。

前提知識

そもそもテーマである、ボタニカルリトリートとはなんぞやというところから始まるのですが、簡単にいうところ『自然の中で一体となって羽を伸ばそうぜ』ってことらしいです。

都市部に多いタワー型のギラついたホテルでもなく、京都などの造られた景観の中でリラックスするホテルとも違い、山奥の別荘で鳥の声を聞きながら自家製野菜のサラダを食べるようなイメージです。

施設の作りも隠れ家のようなホテルで質素であり上質という、不思議なラグジュアリーさを持ったホテルでした。

客室種類

客出の種類は以下の5種類があります。 

  • THE ROOMS
  • ガーデンヴィラ
  • フォレストヴィラ  ★今回宿泊した部屋
  • スイート
  • プレミアムスイート

施設は基本的にメイン棟と離れに別れています。部屋の中でTHE ROOMSのみメイン棟の中にあり、そのほかはすべて離れになり、徒歩もしくはカートで移動します。

小規模ホテルのためレストランは1箇所で基本朝夕付き、食事の際はカートで送迎してくれます。離れは大きさや眺望が異なりますが、全てプライベートプール(温水)及び露天風呂がついています。THE ROOMSはメイン棟の中ということもあり各部屋に露天風呂はありますが、プライベートプールはついていません。

↑フォレストヴィラからの夜の眺め、夜はプライベートプールがライトアップされます。

個人的には食事を楽しみたいだけという場合でなければ、ガーデンヴィラ以上を選ぶ方が満足度は上がるかなと感じました。離れは料金も高いですが、THE ROOMSもそもそも高価格帯なので・・・

アクセス

湯布院の中の外れにあるため、中心部へ観光に行くには車が必要です。公式ホームページには由布院駅から徒歩30分となっていますが、坂道なので公共交通機関をご利用の場合はタクシー等の利用が必須かと思います。

車の場合は施設内の駐車場が無料で利用できます。EV用スタンドも完備されており、環境配慮も感じられますね。

基本的には1泊であれば施設内が広く素晴らしいので散策したりのんびりして湯布院まで出る必要はないかなと感じました。

チェックイン

15時から可能です。

メイン棟の前には係の方が常にいるため、メイン棟の中で座りながらチェックインができます。レストランが隣接しているため、混雑時にはレストランでチェックインができるため、並んでチェックインを待つことがないようにオペレーションされているのはさすがだなと感じました。

↓今回はレストランでチェックインさせてくれました。

ウェルカムドリンクとお菓子をいただきながら施設の説明をしていただいた後、カートで宿泊棟まで送ってもらいました。

ルームツアー

玄関を入ると廊下があり、正面が洗面、脱衣で右に曲がるとベッドルームです。

ツインベッドの背後デスクがあり、右側にリビングエリアといった作りです。

リビングエリアにはウェルカムスナック(氷砂糖?)と手紙がありました。

室内に岩があるなんとも変わった作りですが、これもボタニカルリトリートの演出なんでしょうね。

カーテンを開けるとプライベートプールと露天風呂があります。フォレストヴィラ以上はインフィニティ仕様のようでした。これでプライベートプールなので贅沢ですね。

露天風呂は掛け流しのため水を入れて温度調節をするのですが、この露天風呂のお湯がプールに流れていく仕組みです。そのため露天風呂に長湯するため温度を下げるとプールの温度はさらに下がっていく仕組みなので注意しましょう。プールの温度は一度下がると上げるのがなかなか大変です。

そしてこのプール、特に水着着用の義務はなく、温泉のクールダウンとしてそのまま利用することができます。

プールの下は施設の遊歩道なので、「HPにはプール利用の際は水着着用をお勧めします」と注意書きがありましたが、身を乗り出さない限り見えませんしそもそも人通りがほぼないのでどれほどの人が着用しているのかは謎でした。

洗面にはボタニカルブランドのNEMOHAMOのスキンケアセットのほかに、ドライヤー、歯ブラシ、マウスウォッシュまで一通り揃っています。

露天風呂があるので屋内はシャワールームのみです。

屋内にボトルウォーター、ネスプレッソ、ティーパック、ジュース、自家製アイスクリームがあります。カラトリー一式もありますが、夕食の料理が大量に出てくるので食前におやつや軽食を部屋で食べるのはやめましょう。100%後悔します。

食事

ここからは宿泊についている夕食と朝食について紹介していきます。

夕食

夕食の時間になったらまたカートで迎えに来てくれます。大した距離でもないので時期によっては歩いていいと思います。

レルトランに隣接するハーブ園でアミューズ二品からスタートです。一品一品に手が混んでいながら、野菜本来の味を感じられる料理でした。

この庭園が1組ずつしか入れないため、夕食の時間をコントロールしているようです。ハーブ園では立食スタイルですが、希望すれば椅子を用意していただけます。

その後レストランJIMGUに移動してコース料理です。メニューから分かる通り、全部で12品あります。1品あたりの量は多くありませんが、後半かなりきつかったです。

ドリンク(別料金)は品数が多いのでペアリングにしてみましたが、どれも自家製ハーブのモヒートなどこだわりが感じられて美味しかったです。

ペアリングの場合はノンアルの(全4種)かアルコール(全3種)が選べますが、ノンアルの方が見たことないドリンクばかりだったのでアルコールが不要な場合はノンアルの方が楽しいかもしれません。もちろん単品でも注文できます。

しかし、味は抜群に美味しいので途中パンのおかわりをしたことを後悔しながら食べてました。デザートがきておわりかと思ったら、まさかのデザートで三品ありました・・・

どれも地元湯布院や自家農園の野菜だそうで、肉や魚は脇役で野菜を主役にしたコースは斬新でありながら、野菜ってこんなに美味しいのかと感動する味付けです。

最後のチョコレートとケーキはお願いしたらテイクアウト用に包んでもらえました。

帰りのカートの中で話していると、「多くの方から量が多い要望があり、オープン時は全14品あったのでこれでも減ったんです。日本人にはこれでも多いですよね〜」と笑いながら話してくれました。14品って笑

ちなみに所要時間は最初のハーブ園からデザートまで3時間弱かかったので、結構気合を得れていく必要があります。

朝食

チェックアウトが11時なのでそれまでの間に希望の時間を伝えると迎えにきてもらえます。場所は夕食と同じ場所で、野菜中心のコース料理です。

宿泊したときは目玉焼きかオムレツは選択制で、それぞれに使っている卵が違うこだわりようです。夕食時も説明してもらいましたが、チリ産の鳥しか産まない黄身が赤い卵だそう。

どれも美味しく、野菜本来の味を複雑なソースで味わうメニュー構成です。

※ちなみに量は多いです。

その他

部屋に戻るとターンダウンが終わっていました。夜のプールはライトアップされており、静かな森の中のプライベートプールの雰囲気は最高でした。

そもそも子供の宿泊はできないようで、宿泊者は基本少人数の大人のみです。そのため喧騒から離れ、静寂な森の中でリラックスできます。

冷蔵庫に自家製アイスがあったので、温泉に入りながら食べました。自然派って感じの味で美味しかったです。

夕食にも共通して言えることですが、素材の加工を最低限にとどめ、素材本来のおいしさを味わうコンセプトです。高級ホテルを一通り巡ったセレブはこういうのが好きなんですかね?

プールや露天風呂は当然24時間利用可能です。

そのほかの施設

予約必須の貸切サウナ(別途料金)とスパ、そのほかメイン棟に簡単なギフトショップがありました。

ガーデンは自由に散策できて季節ごとに趣が変わるそうです。春は桜が咲くそうなので綺麗でしょうね。

まとめ

いかがでしたか。

ミシュラン2つ星の名に恥じない施設で自然の中での贅沢な滞在ができました。

全部で19部屋(そのうち離れは9室)しかないため人も少なくゆっくりとした滞在ができます。フォレストヴィラで早期割引を利用しても1室20万弱と決して安くはありませんが、外国人や都市部からデトックスを求めて多くのゲストが滞在されるそうです。

接客、客室、料理ともに大満足でできることならリピートしたいですが、値段的に難しいかなというのが本音です。再訪問割引とかどうでしょうENOWAさん(笑)

ここぞというときの滞在で利用できると満足度の高い訪問になると思いますので、機会があればぜひ検討してみてください!

にしても湯布院地区は九州のおしゃれ温泉地としての地位を固めつつ、高価格帯のホテルも増えてきて活気付いているのが嬉しいですね。

では、よい旅を!

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