はじめに
こんにちは旅ウサギ(X)です。
2024年11月14日JALの新ステータスプログラムの概要が発表されましたので速報としてまとめていきます。これまでのFOP制度を残しつつ分かりやすく(だいぶ複雑ですが)アップデートといった内容で個人的にはかなり好感が持てる内容に感じられました。
新ステータスポイントは Life Status Point(LSP)
現在のステータスポイントであるフライオンポイント通称FOPは有効期限が1月から12月までで期限を過ぎるとリセットされる仕組みでした。
対してLSPは生涯有効なポイントでリセットされることはありませんのでゆっくりと貯めていける点がメリットです。
FOP制度自体は維持されるようですがJGC入会条件がLSPのみに変更となるため来年度以降のJGC入会のハードルは上がると言わざるを得ません。
LSP のランク分け
LSPの開始とともにJGC資格と別にJMB(Jal Mileage Bank) elite JMB elite plusというグレードが新設されます。
これは今のJGC会員の中でのランク分け(これまでのクリスタルステータスに近いもの)のようで現在JGC会員の方は関係なさそうです。
なおJGCはもちろん、JMBelite・JMBelite plusともにクラブa以上のJALカードが必要なのでカード会員の特典ともいえますね。
気になる点としてワンワールドステータスは最上位のJGC six starでもサファイアなのでワンワールドエメラルドを目指す場合は今後もFOPにてJGCプレミア以上の取得が必要のようです。
各LSPランクによる特典
詳細は2024年春までに発表となっていますが基本は現在のJGC特典に準じています。
詳しくはこちらから確認できますが、ここでは注目すべき点のみ書き出してみます。現行のJGC会員(家族会員を含む)はLSPが足りていなくてもJGC 3 starステータスになります。
なお詳細はまだ発表されていないので()内は予想になります。
特典の詳細については公式サイトにて確認できます。以下からご参照ください。
JMB elite (1 star)
・サクララウンジクーポン(年2回)(おそらく国内線)
JMB elite plus (2 star)
・サクララウンジクーポン(年6回) (おそらく国内線)
JGC 3 star
・ラウンジサービス(おそらく国際線含む)
・予約、搭乗時の優先サービス
・プライオリティバッゲージサービス
・バッゲージタッグプレゼント(現行のJGCタグのこと?)
・受託手荷物無料許容量のご優待
・搭乗ボーナスマイル
JGC 4 star
JGC 3 star特典に加えて
・無料空港宅配サービス
・提携社ステイタスのご提供
JGC 5 star
JGC 4 star特典に加えて
・サクララウンジ同行ご家族人数無制限
・ご家族専用サクララウンジクーポン
・マイル有効期限延長(無期限)
・5 starタグ
・ご家族へのマイル継承
・ご家族をJGC本会員へご招待
JGC 6 star
JGC 5 star特典に加えて
・最上位のラウンジサービス(国内線のファーストクラスラウンジ?)
どれもJGCやJGCプレミア、FOPダイヤモンド、そしてライフタイムマイレージ(俗にいう亀タグがもらえるステータス)の内容をまとめて整理したような印象です。
その中でも特に注目すべきは下記のとおりです。
・提携社ステイタスのご提供
提携社一覧の一部に日航ホテル、東急ホテルに加えマリオットグループがあったのでスターの数によってはマリオットゴールドやプラチナ会員資格が付与される可能があります。
これは嬉しい点ですね。
・ご家族へのマイル承継
承継という表現から相続のようにも思われますが、現在でもマイレージは法定相続人への相続や遺産分割の内容にすることができたはずなので相続ではない可能性が高いです。
JALカード所有者であれば家族内でマイルが共有でする家族マイルプログラムを拡充して第三者へ渡せるようになるということでしょうか?
・6starの最高位ラウンジという表現
JGCワンワールドステータスはサファイアなのでおそらく国内線ファーストクラスラウンジのことと予想されます。
LSPポイントの貯め方、来年1月からの反映は?
基本的にはJALグループ便への搭乗で貯めることになります。これまでのライフマイルに近い考え方のようなのでワンワールド加盟航空会社をはじめとする提携会社での搭乗ではたまらないような印象です。
その他日常生活におけるサービス利用となっていますがANAに倣うと考えると、JALカード利用額やJALショッピングモール、JALでんき、JALふるさと納税等の各種サービスを利用した際に貯まると考えられます。ただJALカード利用額以外はポイントも微々たるものの可能性が高いので基本的にはJAL便への搭乗と考えた方が良さそうですね。
メリットとしてステータスを維持するために年に何百万円以上使用しないといけない。というような縛りはなさそうなので各自のペースでためられるのが嬉しいですね。
LSPは生涯フライト記録から2024年1月に自動で反映されます。
算定基準は次のとおりです。
JGC 5 star
2023年度までの実績で国際線通算搭乗マイル100万マイル、国内線搭乗回数1250回または、国際線通算搭乗マイル150万マイル、国内線搭乗回数1750回到達の方
JGC 6 star
2023年度までの実績で国際線通算搭乗マイル200万マイル、国内線搭乗回数2250回到達の方
JGC 3 satr
現在JGC会員(家族会員を含む)
※国際線生涯マイル1000マイルごとに5 LSP
国内線生涯搭乗回数1回ごとに5 LSP に変換されます。
まとめ
JALステータスの大幅アップデートとのアナウンスでどんな改悪がされるかと心配でしたが、実際は現在の複雑なJALのステータスプログラムを1つに統一したようなアップデートでたまにサファイアステータスに行くような平JGC会員からしてみたら大幅な変更はないと考えて良いと思います。
JALも最近ではマイルを通したトータルサービスを目指しているようなので関連サービスを使ってもらえるよう仕組みを整備したということですね。
FOPプログラムも維持されるようなのでこれまでのような運用に加えて生涯でJALマイルを活用して顧客を囲い込みという意味合いが強いように思えます。
実質日本では楽天やYahooが経済圏と言われるものを作っていますがその牙城に切り込んでいくJALの姿勢が見え個人的には珍しくアップデートと言える内容に感じました。
JGCの入会難易度が上がるのが唯一のデメリットですが昨今のラウンド混雑を考えれば仕方がないとも言えます。詳細も随時更新されていくようなので続報が待たれますね。
私のJGC修行の記事に関しては以下にて紹介しておりますのでこちらもご覧ください。こちらは2023年時点の制度で修行しております。
コメント